こんにちわ!人間は感情の生き物。このまま何もしないとどうなるでしょう!を共に考える米子相続コンサルタント、【日だまり】代表の山根です。
相続の話をする際に、必ずといっていいほどこの文言がでてきます。
それがコチラ!
『うちには相続財産が無いからもめない。』
これは本当でしょうか?
反対解釈でいうと、「相続財産が多いところはもめる」ということになります。
私が証券会社に勤務しているときによく耳にした言葉が、「金持ち喧嘩せず」でした。
そもそも資産が多いところは既に税理士さんなどの専門家がおられ対策を取られていることが多いです。
この場で私が多い少ないの話をしたところで、ぼやき程度のものになりますので、前回同様、データでみてみましょう!
このデータは私が会員になっております相続診断協会のデータを元に、以前、自分で再調査データ化したものです。
◆簡単にいいますと、相続での話し合いにおいて家庭裁判所までいったケースで、いくらの総遺産でもめたかというデータです。
この遺産には自宅敷地、建物を含めた総額です。
どうでしょう。実際は遺産が少ないほど”もめている”という結果のようです。
例えば・・本当にな~んにも遺産がなくて、葬式等費用をなんとか捻出したのに、他の相続人から知らんぷりされたら。
”うちには相続財産なんて無い”と本当にお考えでしたら、逆発想で相続対策をご検討ください。
◆次に、遺産分割でもめて家庭裁判所までいったケースで、相続当事者は何人だったのかというデータです。
それは相続人が多いほどもめるでしょう、というのが通常のご意見です。
確かに相続人が多いほど、手続きとしてはものすごく大変です。
様々なご意見をお持ちの方の手続きをし、まとめないといけません。
で、実際のデータは?
相続手続カウンセラー協会の『相続情報 2022』のデータを参考にしています。
実際は相続当事者が2、3人でもめているケースが半分以上という結果です。
このデータから読み取れますのは、社会通念上想像できる、ごく普通のご家庭でもめていると推定されます。
確かに相続人が6人も7人も”いない”のが普通だとは思います。
ただ、ここで注意して頂きたいのは、”相続人が6人も7人もいるケースは、単純に子供さんが6人も7人もいる”ケースだけではないということです。
亡くなった方に子供さんも、親御さんもいらっしゃらないと、亡くなった方の兄弟姉妹にも相続が及ぶケースがあるということです。
さらに、その兄弟姉妹が今回の相続発生以前に亡くなっていたら、その兄弟姉妹の子供さんまで相続人になります。
ここまでくると全く交流の無い方が相続人になるケースがでてくることが想像できます。
ですから、手続き的に面倒になります。
それでも、もめているケースの半分以上が、相続当事者が2、3人という結果には驚きました。
どうでしたでしょうか。
想像されているのと現状は同じでしたでしょうか。
相続コンサルタントと致しましては、可能な限り相続発生前から相続対策をご検討されることをお勧め致しております。
この度もご訪問頂き、ありがとうございました。