お気軽にご相談ください。

実は答えはご家族の中にあるのです

こんにちわ!人間は感情の生き物。このまま何もしないとどうなるでしょう!を共に考える米子相続コンサルタント、【日だまり】代表の山根です。

相続には、おおよその形はあるものの、どこの家も全く同じということはありません。

それを形に当てはめようとすればするほど、摩擦が起きるのでしょうか。

前回のブログでは、問いかけのみで放置するという少々乱暴な形で終わりました。スミマセンでした!

前回の問いは・・

【前提条件】

・任意の遺産分割協議段階での話であり、調停、審判の段階ではありません。

・遺言書ありません。

・相続税はかかりません。

・生前贈与もありません。

・相続人、遺産も明確な状態です。

※相続発生時、兄と妹の共有状態になるのですが、イメージしやすい様に、あえて「母親と同居面倒をみていた兄が渡す」という意味合いの表現を使用しております。

私なりの答えは・・

兄と妹で自由に遺産分割できます。決まった形などありません。
「兄と妹の話し合いの結果、兄と妹で2分の1づつ分け合い、妹に現金1,000万円渡すも正解、渡さないも正解です。答えがあるけど無い。」のが正解です。
乱暴な言い方ですが、「皆で答えを作る。」という言い方に近いかもしれません。

えっ?と思われた方もいらっしゃると思います。

この問いの場合、兄と妹との話し合いで決まります。

ただ、遺留分という最低限の取り分を”主張すれば”、その最低限の遺産を分けてもらえるという決まりがあります。

今回のケースの遺産は、自宅土地建物1,500万。現金500万、合計2,000万円でした。

相続人は兄と妹。2,000万×1/2×1/2の遺留分500万となります。どちらかが500万より少なければ、500万に足りない分を請求できます※これは上記のケースであり、負債がある場合、詳細が不明確の場合は、遺留分につき自己判断されず、必ず専門家にご相談ください。

逆に請求されなくても構いません。

他、細かいことを言えば寄与分、特別寄与料制度などがありますけど、大筋、上記の話が中心になると思います。

もちろん、先祖代々からの言い伝え、または、両親からの伝言、エンディングノートなど、各家独自の決まりがあれば、それに従われるのも自由です。全ての相続人が納得されていらっしゃれば。

最低でも遺留分はもらわないと!と思われるのも自由ですし、遺留分を主張しないのも自由です。

結局、それを決めるのは「頭」”勘定”ではなく「心」”感情”が決めるのです。

Aさん

確かに、もらえるものは少ないけど、将来、お墓や先祖代々からある家を守ってもらえるから仕方ないか。親戚付き合いもしてもらえるし。
今まで両親の介護や世話をしてくれたから、その苦労を考えると、遺産は少なめでも仕方ないか。

Bさん

何の報告もないし、会話もないし。
あの態度が気にくわない。偉そうに。なんとしても、もらえるものはもらわないと!

上2人の感情は全く正反対です。

ある時点に至るまでの過程で、家族内でどのように生きて来られたか、接して来られたか、振る舞って来られたか。

小さな一つ一つの感情の積み重ねが大きくなっている状態です。なかなか、修正はききません。

もちろん、ご性格も関係してきます。

こうして考えますと、心の動き、感情で物事が決まってくるとお気づき頂けましたでしょうか。

黙っていたら家族でも分かりません。

お互いに話をしないと分かりません。

頭ごなしに押さえつけ、発言しずらい環境になってませんでしょうか。

最後まで主張しつづけて・・

最終的に法定相続分で落ち着く・・なんてことも。

そうなると今までの兄妹間は、親戚付き合いはどうでしょう・・。

How to 対策として、問題が大きくならないように遺留分を考慮した遺言書、信頼性の高い公正証書遺言を作成される、その際、遺言執行者を決めておかれる。

節税だけでなく、分割しやすい様に生命保険を利用する。

せめて、推定される相続人を確定されるとか、財産はどこにどれだけあるかを確認される、などなど。

確かに、私も本当にその通りだと思います。

ただ、ただ、もっとその前にやるべきこと、やっておいたらスムーズにことが運ぶことはあるのではと思うのです。

生前に、そう生前の話し合いです。しかも家族内での話し合いです。

ただ、そう簡単ではなく、まず、そういった場を作ることも大変です。

しかも、一度話し合ったからといって、心底わかり合えるか・・どうでしょう。

何度も何度も家族内で話し合うのは難しいでしょうか・・。

最初は相続の話でなくてもいいと思います。たわいない話で。

遠方にお住みでしたら、今はZOOMなどで顔を見ながら話はできます。

家族内の会話量を増やすことは難しいでしょうか。「そっちは大雪?大丈夫?」とか。

「ZOOM、LINEはどうして使うの」とか、話すきっかけはたくさんころがっているように思えるのですが。

それができてやっと、相続人を確定されるとか、財産はどこにどれだけあるだとかの話に入れるのではと思います。

本日、朝7時からのNHKのニュースでも放映されていましたが、在宅の終末医療の進むべき方向がご家族と療養されている本人との意見が異なる、または、家族内の医療の方向性が全くまとまっていないので、在宅医療のお医者さんが家族内の話し合いの重要性を訴えていらっしゃいました。

ここでも、How to は大切。でも、家族内の話し合いも同等に大切と。医療においても同じなのでしょうか。

まあ、そうは言いましても、現実、なかなか難しいですけどね。まずは、話し合いの場を作る努力は必要かなと。物理的に容易なことから。

「もしもし・・え~と、近所のキジネコがうちの庭の砂場でね・・・。」

相続コンサルタントは必要あれば、生前の家族会議を支援致します。

相続対策は生前が要です。

お気軽にご相談ください。

※相続のもめごとをまとめることが私の仕事ではありません。

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