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「遺言書」までの道のりは、小さなことからコツコツと!

こんにちわ!人間は感情の生き物。このまま何もしないとどうなるでしょう!を共に考える米子相続コンサルタント、【日だまり】代表の山根です。

「遺言書」は大切。相続専門家の大半はそう思われているのではないでしょうか。

私もそう思います。

だからと言って・・何の前置きもなしに、大切だからとか、困るからとかで、ご両親に対して「遺言書を書いてね!」と唐突に言われたらどうでしょう?

もしかして、そのご両親は「遺言書」の必要性を感じておられない、まだ先の話だと思っておられる、なんか面倒くさい、と思っておられるかもしれません。

そんな気持ちを払拭しない限り、なかなか「遺言書」なんて書こうというお気持ちにはなられないのではと思います。

あなた様に感情があるように、当然、ご両親にも感情があります。相続に対する温度差があります。

セミナーで「遺言書」を書いた方がいいと言われても、「なるほど。そうか・・。」で実行せずに終わられるかもしれません。

相続セミナーに行かれるだけでも、十分、考えておられる方だと思いますが。

「遺言書」の必要性を理解してもらえないからといって、あまり強引に勧めると、「早く死んで欲しいのか!遺産が欲しいのか!」と疑われ、親戚に「うちの子は・・・」と心外な事を吹聴されるかもしれません。

このケース、実は案外多いようです。身内でグチをこぼされるケース。

相続だけではありません。日頃の家族内でのトラブル?そこまで行かなくても家族内の悩み、小さなもめごとなど、意外とご自身の知らないところで、自分を除いた家族内、親戚内につつぬけになっているケース、実はよくあります。

田舎は特にあるようです。あなた様が知らないだけかもしれません。

実は「田舎」あるあるです。

「遺言書」だけでなく、相続情報をいきなり尋ねるのも当然タブーです。

「どこの銀行に預金しているのか?」、「●●保険はどこの保険会社に加入しているのか?」などなど。

「なんで、そんなことを聞くの?」ともう勘ぐりモード。最悪「なんだ、この子は!」と気分を害される。

それが相続時に必要な情報ということは、皆さんご理解されてます。

ただ、いきなりその部分から話に入りますと、親御さんはどう思われるでしょうか?

少なくとも良い印象はないです。まあ、唐突に尋ねる方はいらっしゃらないとは思いますが。

それより、「かかりつけの病院は?」などと話しかけられるほうが、まだ柔らかいと思います。

話が進んでから、やっと具体的な話になり、「病気になったらどうしたほうがいい?」とか、「実家って将来どうする?」とかを話してみるとかはどうでしょうか。

以前のブログにも書きましたが「もし、万一のことがあったら、私はともかく、孫は何もお父さん(お母さん)のことが分からなくなるから、生きた証を残して!「自分史」を書いてもらえないかな・・。」という持って行き方もなかなかいいと思います。

相続話に抵抗がなくなってきてからやっと、相続ルールの話、トラブル例を話してみたり、エンディングノートや自分史を書いてもらったりする段階でしょうか。

「もう○○歳か~。今度、こんな相続セミナーがあるから、一緒に行ってみようか~。」でもいいかもしれません。なかなか家族内だけで話を進めるのが難しいですからね。

そして、最後の最後に、「遺言書」を書いてもらったり、相続の相談窓口などに行ってみるのもいいでしょう。

※遺言書を書くことは非常に大切なことですが、場合によっては、その遺言書が逆にもめる原因にもなります。相続人になられる方が納得感が得られる内容なのか、法律的に問題ないのか。生前に家族内で話し合いをすれば、問題にならずに済む話なのかも知れません。

身内のナーバスな話だからこそ、第三者に入ってもらった方がすんなんり話が運ぶと思います。

ただし、上記の話も前提条件があります。

常日頃からご両親とどれだけ会話ができているかです。

唐突に話しても難しいです。

なにげない話も含め、日頃の会話量がどれだけあるかです。

ただ、会話量が多いからといって、言い合いの量が多くても逆効果ですよね。

やはり、人間ですから感情がありますので、ある程度、印象の良いイメージは必要だと思います。

さて、各ご家庭には、各ご家庭のルールがあって当然です。

これが正解というものはありません。

ただ、そのルールを突然持ち出すのではなく、生前から家族内で話し合い、そのルールをご家族の皆さんが認識しておけば、「争続」になるような問題は起きにくくなるのではと私は思っています。

同じ「遺言書」でも、親御さんだけが考えられ、相続発生時に突然公開されたものと、家族内で生前にしっかり話し合い、その話し合いの内容を元に考えられたものとでは、受け取る方の納得感が異なってきませんでしょうか。

さらに、「遺言書」に付言事項として、親御さんの気持ち、感情の部分、遺産を分けた理由を書かれれば、更に納得感のあるものになるのではないでしょうか。

適切な例え話ではありませんが、人は突然驚かされると、その人にとって良いことならば、結果「サプライズ」です。

反対に悪いことならば、「どっきり」を超えて、感情大爆発です。身内ならばこそ「可愛さ余って憎さ百倍」。因縁めいた憎しみに発展する可能性があります。

要は人間の「感情」です。

その「感情」に刺激を与えるもの。

その一つが「遺言書」です。もめない様にと思って書いた「遺言書」なのに・・。

おそらく、田舎では争いまでいかないまでも、親戚内で「もう二度とあの家には行かん!何があっても、親戚として助けはしない!もう付き合いはしない!」となるケースは多いのではないでしょうか。

あっ、そうです。さらに注意点があります。

残念ながら、この「遺言書」ですが、「認知症」になってしまってから書かれても有効になる可能性が非常に低くなります。

※認知症になっているからといって、直ちに遺言能力がないと判断されるわけではありません。

ご両親がお元気なうちがご家族内での一番の相続の話し時です。

家族内での話し合い。実際、実行に移すには難しいとは思います。そのときこそ第三者にお願いされるのも非常に有効な手段です。

実際は、相続の話を生前に親にするなんて、度胸もいるし難しいことです。でも、いつかは話をしないといけない時が来ます。

一度、思い切って、家族内で話し合いを始めてみられませんか。小さなことからでいいと思います。

コロナ禍で帰省が難しく、離ればなれの状況でも、今はZOOMなど、ネットで顔を見ながら会話ができる時代になりました。

まずは、ご家族内で相続に限らず話しやすい内容から会話回数を重ねてみられてはいかがでしょうか。

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