こんにちわ!人間は感情の生き物。このまま何もしないとどうなるでしょう!を共に考える米子相続コンサルタント、【日だまり】代表の山根です。
私の友人にAくんがいます。
Aくんは社会人になってからずっと、ほとんどが営業畑でした。
そばで見ていて話しかけやすい人柄で無理に商品を勧める感じが一切ない人です。
どこの会社でもそれなりの成績を収める人でした。
しばらくぶりにAくんと話をする機会がありました。
Aくんは認知症の母親の面倒を看ているとのことでした。
Aくんは母親との2人住まいです。
朝、早く起き食事を作り、母親に食事を取ってもらい、朝、デイサービスに送り出します。
その後、自分の田んぼの仕事を午前中に済ませます。
時間があれば、歩いて体調を管理しています。
午後からは、時間に都合のつく”軽くはない”労働をこなしています。
一定の時刻になったら、もしくは、母親の状態が悪くなったら施設から連絡が入りますので、帰宅しています。
その後、晩ご飯を作るらしいのです。時には作ることがつらくなり、最寄りのスーパーに買い物に行くそうです。
母親に晩ご飯を食べてもらいます。
下の世話もしています。
夜遅くなってからやっと自分の時間です。
大好きなお酒を一杯。二杯。そして、意識が無くなり自然に寝ているそうです。
介護がなければ、彼は一般の会社に勤め、それなりの実績を積んでいたでしょう。
でも、彼は介護の道を選択しました。
もっとやりたいことはあったでしょう。
でも、彼は介護の道を選択しました。自分より母親の介護を選びました。
以前、ブログで「寄与分」とか触れたことがありますが・・
「子供は直系血族である親に対しては扶養義務を負っている」点で、通常の扶養の範囲を超えていないと、なかなか寄与分を認めてもらえないようです。
「特別寄与料」も相続人以外の被相続人の親族が”無償”で被相続人の療養看護等を行った場合です。
身内の介護は、当たり前だと評価される
それは母親に対して「子供には扶養義務があるから」
親のお金を使った療養看護だから認められない・・で片付けられるものなのでしょうか?
口で言うのは簡単で実際自分やってみようとすると、自分の働き方など何かに制限が加わる、何かが犠牲になるように思えます。
仮にこの状況で相続が発生した場合、他の兄弟姉妹と同じ相続分は不公平ではないかと思うのです。
実の親だから仕方ない?
無償じゃないから?
法律的には評価してもらえない・・?
法律ってそういうものなの?
いやいやだから、だから、
だから・・
事前に検討すべきことはあると思うのです。
生前に検討すべき任意後見制度、家族信託、遺言、生命保険などなど・・
さらに家族会議。
真剣に検討されませんか?
お元気なうちにしかできないことがいっぱいあるのです。
相続対策は生前が要です。このような問題をサポート、解決策を考えるのも仕事です。
お気軽にご相談ください。