こんにちわ!人間は感情の生き物。このまま何もしないとどうなるでしょう!を共に考えるファイナンシャル・プランナー【日だまり】の山根です。
さて、今回も「高齢者の生活状況に関する調査」です。
その生活の中での住宅問題と災害対策に関してです。
グラフ・表・数値・文言は、内閣府 「令和五年度高齢社会対策総合調査(高齢者の住宅と生活環境に関する調査)の結果」より抜粋させて頂いております。
●調査対象者の基本属性
男47.7% 女52.3%
65~69歳22.8% 70~74歳28.2% 75~79歳22.5% 80~84歳15.9% 85歳以上10.7%
女性1400名、男性1277名、合計2677名
【問】現在お住まいの住宅にどのような問題を感じていますか。(複数回答可)

【統計結果】
・「住まいが古くなり、いたんでいる」(29.5%)が最も高い。
・次いで、「地震、風水害、火災などの防災面や防犯面で不安がある」(24.4%)、
・「断熱性や省エネ性能が不十分」(16.9%)、
・「家賃、税金、住宅維持費など住宅に関する経済的負担が重い」(15.5%)、
・「段差や階段等があり使いにくい」(12.7%)が続く。
・「何も問題点を感じていない」は29.9%。
詳細は・・
・男女ともに80~84歳は「段差や階段等があり使いにくい」(それぞれ男性18.2%、女性16.7%)が高い。
・85歳以上は「何も問題点を感じていない」(それぞれ男性38.0%、女性35.5%)が高い。
・結婚したことがない者は「住まいが古くなり、いたんでいる」(37.0%)が高い。
・離婚している者は「家賃、税金、住宅維持費など住宅に関する経済的負担が重い」(23.0%)が高い。
・家庭の1か月の平均収入額が40万円以上はいずれも「何も問題点を感じていない」が高く、特に80万円以上は47.9%と高い。
・九州は「地震、風水害、火災などの防災面や防犯面で不安がある」(29.1%)が高い。
(文言、そのまま抜粋)
【問】現在のお住まいは、地震などの災害に備えて、どのような対策をとっていますか。(複数回答可)

【統計結果】
・「近くの学校や公園など、避難する場所を決めている」(44.8%)が最も高い。
・次いで、「自分が住む地域に関する地震や火災、風水害などに対する危険性についての情報を入手している(ハザードマップ、防災マップなど)」(36.8%)、
・「非常食や避難用品などの準備をしている」(34.3%)、
・「家族・親族との連絡方法などを決めている」(26.0%)が続く。
詳細は・・
・男性の65~69歳は「特に何もしていない」(28.2%)が高い。
・女性の70~74 歳は「自分が住む地域に関する地震や火災、風水害などに対する危険性についての情報を入手している(ハザードマップ、防災マップなど)」(42.8%)が高い。
・女性の80~84歳は「家族・親族との連絡方法などを決めている」(33.9%)が高い。
・女性の85歳以上は「特に何もしていない」(28.0%)が高い。
・結婚したことがない者と離婚している者は「特に何もしていない」(それぞれ34.1%、30.9%)が高い。
・子供がいない者は「特に何もしていない」(28.9%)が高い。
・家庭の1か月の平均収入額が80万円以上は「近くの学校や公園など、避難する場所を決めている」(53.2%)、「自分が住む地域に関する地震や火災、風水害などに対する危険性についての情報を入手している(ハザードマップ、防災マップなど)」(51.1%)、「非常食や避難用品などの準備をしている」(53.2%)がいずれも高く、5割を超える。
・大都市は「非常食や避難用品などの準備をしている」(40.6%)が高い。
・関東は「非常食や避難用品などの準備をしている」(44.2%)が高い。
・中国・四国は「自分が住む地域に関する地震や火災、風水害などに対する危険性についての情報を入手している(ハザードマップ、防災マップなど)」(43.2%)が高い。
・九州は「特に何もしていない」(28.7%)が高い。
(文言、そのまま抜粋)
【思ったこと】
・高齢の方の住宅は、当り前ですが、古くなり住宅の傷みがあるようです。
それ以上に、段差や階段等に注意を払う必要があるようです。実際、よく耳にしますのは、転んで骨折、入院してから体力が落ちたとか、認知症の傾向が出た話です。地域の葬儀にてよく聞きます。
・男性にくらべ、女性の方が地震などの災害に備えての対策に関心度が高いように思います。
・収入が高い方の方が地震などの災害に備えての対策に関心度が高いようです。
・大都市、特に関東は「非常食や避難用品などの準備をしている」方が多いです。
・中国・四国も「自分が住む地域に関する地震や火災、風水害などに対する危険性についての情報を入手している」方が多いです。四国の方が多いのではないでしょうか。おそらくですが大地震・津波に備えられてと思われます。
・九州地区は「地震、風水害、火災などの防災面や防犯面で不安がある」が高いです。しかし、地震などの災害に備えての対策は、「特に何もしていない」方も高いようです。