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年金改正の裏側で去りゆく制度?

こんにちわ!人間は感情の生き物。このまま何もしないとどうなるでしょう!を共に考えるファイナンシャル・プランナー【日だまり】の山根です。

年金改正の裏側で、ひっそりと去りゆく制度?!

どうなるのでしょう?

『社会経済の変化を踏まえた年金制度の機能強化のための国民年金法等の一部を改正する等の法律の概要』より

非常に小さな文字で記載されています。

その中身とは・・

中高齢寡婦加算が段階的に縮小?!

※中高齢寡婦加算とは、簡単に言いますと、夫を亡くした40歳以上65歳未満の妻の生活を経済的に支援するための、遺族厚生年金への上乗せ給付のことです。

→ これが25年という永い年月をかけて縮小され、いずれ廃止になりますとのことのようです。

配偶者加給年金の引き下げ!

※老齢年金の配偶者加給年金とは、簡単に言いますと、厚生年金保険の被保険者期間が20年以上ある方が、65歳到達時点で、その方に生計を維持されている配偶者または子がいるときに加算される年金です。

この加算は、配偶者がいる場合、65歳未満であることなどが条件です。

→ 「配偶者加給年金」(加給年金)2025年度時点での金額:

配偶者の基本額: 239,300円/年特別加算(受給権者の生年月日で変わります)

★最も高い場合(生年月日が昭和18年4月2日以後)で 176,600円/年特別加算として追加されます。

つまり、合計で最大 415,900円/年になります。

★配偶者が65歳になった時点で、受給権者に支給されていた配偶者加給年金は終了します。

★配偶者が障害年金の受け取りを開始すると支給停止されます。

★配偶者が「特別支給の老齢厚生年金」をもらい始めた場合、配偶者の厚生年金加入期間が「20年未満」の場合と「20年以上」の場合で異なります。

20年以上の場合は、「特別支給の老齢厚生年金」をもらい始めると「配偶者加給年金」は停止されます。

これが!

配偶者加給年金の額が10%?程度に引き下げられる予定との情報があります。

例えば、2024年度の金額を例にしますと、配偶者加給年金額が408,100円だとします。2028年4月からは、367,200円に見直されますということになりそうです。

約10%減の計算になります。

★プラス材料もあります!

『社会経済の変化を踏まえた年金制度の機能強化のための国民年金法等の一部を改正する等の法律の概要』には、改善点もありました。

iDeCoの加入可能年齢の引上げ

・現在時点では、原則65歳まで拠出できますが、加入可能年齢が引き上げられ、将来的に70歳未満までかけれるようになるようです。

・最長で75歳まで運用は続けることができます。

遺族厚生年金受給権者も老齢年金の繰り下げ受給が可能になる

これも大きな改善点かもです。

実は・・現行は、遺族厚生年金の受給権者は老齢年金の繰り下げ受給はできません

これが見直され、遺族厚生年金を請求していない場合に限りますが、将来的に、遺族厚生年金受給権者についても繰り下げできるようになるようです。

この「将来的に」は一応、2028年4月施行と記載されています。

上記のように、小さな文字で記載されている内容ですが、中身は大きなことのように思います。

もしかしたら、先のことなので、「徐々に」としておいて、また、変わるかもしれません。

(2025年12月1日時点)

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