こんにちわ!人間は感情の生き物。このまま何もしないとどうなるでしょう!を共に考えるファイナンシャルプランナー、米子相続コンサルタント【日だまり】の山根です。
親父がぶつぶつとつぶやいている・・
お袋の弟
私のおじ
親父からみたら義理の弟
ガンらしい
また、入院したらしい
親父がつぶやいている・・「もう永くないかなぁ・・」
おじの息子と娘・・
私のいとこ
私が小学低学年の幼い頃以来、会っていない
親戚付き合いもしていない
お袋の実家
当然、おじの実家でもある
今は空き家になっている
所有者であるおじが入院中のため、盆前の掃除役目が当たった
数年ぶりに空き家の中に入った
小学生の夏休み、泊まった懐かしい想い出の場所
今から思えばジブリの世界
川の流れが早く辺り一帯に流れる音が鳴り響いている
親戚一同が布団を敷き、各々の蚊帳の中で寝泊まりしたところである
広い座敷の中に入ると、畳の上に虫の死骸や鳥の糞があちこち落ちている様子が目に入る
直ぐに現実に引き戻された
壁にはじいさんやばあさんの写真が飾ってある
よく見ると写真を撮った年齢に、まだ、私は至っていない
誰も掃除に来ていない
おじの家族は、おじを除きこの家に来ていない
大昔は来ていたと信じたい
先祖の供養という言葉は学校では教えてくれない
親父は掃除をしながら、相変わらず、ぶつぶつとつぶやいている・・
親父から見れば、家内の実家が空き家になり、放置されていることを必死に我慢しているようだ
時代の流れといえば簡単かもしれない
分かってはいるけど、必死で時代の流れとやらを認めようとしている
なんとか掃除が終わった
畳に自分の汗がしたたり落ちる
ごめん、逆に汚してしまったわぁ
じいさん、ばあさんの写真をうかがい見る
実は、本当の目的は空き家の掃除では無い
その実家の墓石の上に、張り出した枝が風か何かで折れ、石灯籠に当り灯籠が倒れてしまったらしい
その対処の下見で上がった
皆が想像している様なお墓、墓園ではない
車で?無理無理、そんな簡単ではない(^^;)
八つ墓村に出てきそうな墓なのである
作り話ではなく、本物である
細い山道を歩く途中でスマホで撮るも、墓そのものを撮る勇気がない
何か写りそうだから
昼間でもうっそうとしている
YouTubeで出てきそうな心霊スポットとなんら変わりない
墓場に到着した
大きな枝が墓石に乗っかっている
2年前に見た墓の様子と明らかに異なっている
おじも度重なる入院で墓掃除も出来ずじまいだったと想像できた
親父がぶつぶつとつぶやいている・・
「情けない・・」と滑舌の悪いつぶやきが聞こえてきた